ほうじ茶を飲む用のコップ。いや、別に「ほうじ茶を飲む用」と決まっているわけじゃないんだが、なんとなくほうじ茶ばかり飲んでいる、という意味で。昔はコーヒーとか緑茶とか、少量を注いで飲むようなものも飲んでいたのだが、最近めっきり飲まなく(飲めなく)なったので、なにかといえばほうじ茶とかびわ茶とかもち麦茶だとか、ノンカフェインのお茶を注いでごぶごぶと飲んでいる。コーヒーとか紅茶とかチャイだとかカフェオレを飲むのによさそうなオシャレな三つ組みのカップとかも持っていたんだけどなあ。最近めっきり使わなくなってしまった。いや、使えばいいんだけど。
金村卓也さんという奈良の作家さんのコップというかマグカップ。織部焼きが専門の作家さんだそうで、生活工芸というよりはもっと工芸っぽい渋々のものを作る方なんだけど、ぼくがお見かけしたのは、小さなクラフトフェアみたいな会場だったので、こういうクラフトっぽいものがたくさん置かれていた(ご本人もいた)。たしかこのカップが2000円くらい? なんとなく手になじむ形がいいですよね。白じゃなくてこの色合いもシブい。内側に貫入の入るタイプなのでなおさらシブい。貫入って好む人と嫌がる人とタイプが分かれるよね。一時期はしまい込んでいたけど、ほうじ茶を飲むのにサイズと形がちょうどいいので、最近はもっぱらこのカップ。前使っていたときよりもいまの方がお気に入り度が高い。おかしな言い方だけど、ずっと気に入ってるものなんてなくて、やっぱり好みってその時々で変わっていくよなあ。