2014年6月12日木曜日

ウールの毛布

ニューマイヤーの毛布。ぼくのいまのお気に入り。これをかぶると羊に包まれている気分になる。ふつう毛布をかぶると「ぬくい」という感じがあると思うが、この毛布はかぶってもぬくくないのだ。暑いとも寒いともない。そんな感じ。だからぼくはこれまで毛布というのはぬくいものだと思っていたけど、実はそうじゃないのかなあと思う。毛足もけっこう長い感じで、肌触りも気持ちがいい。めちゃくちゃ気持ちがいい〜とかそういうこともないが、ぼく的にはこれで十分。毛布の説明書きを読んで知ったのだが、じつは毛には防臭性のほかに、汚れがつきにくい、難燃性という性質もあるそうで、火事のときには毛布をかぶって逃げるとよい、と言われるくらいなのだそうだ。アクリルの毛布なんてかぶって逃げたらアクリルが焼けてそっちの方で死んでしまいますね。色もデザインも入っていなくて、ただの生成り一色であるけれど、じつは毛というものは染めたり加工したりするたびにいたんでいくので、本来の性質を最大限に活かすには、余計な加工をしない方がいいのだ。というわけで、デザインもクソもない生成り一色、全体是毛のようなこのつくりは、それなりに合理的なことなんだなあ。

そうやってあらためてウールを見直してみると、手持ちのもので長持ちしているものはだいたいウールのものだった。スマートウールの靴下とか、ウールのカーディガンとか、ウールのマフラー(ストール?)とか。やっぱり「長持ちする」「丈夫」というのがウールの大きな魅力だと思います。そう思うと人間のつくりだした合成繊維は自然界が創り出した繊維にまだまだ及ばないわけで、ウールって偉大です。