2014年4月19日土曜日

蒸籠はえらい:照宝のせいろ

ぼくが蒸籠に目覚めたのはこの本がきっかけだった。平野由希子「蒸籠でつくる、毎日のごはん」。いや、せいろのことは以前から知人のブログで見て、美味そうだなあとは思っていたのだけど、まさか自分がはまるとは思ってもみなかった。




蒸籠で蒸すとなんでも美味い。野菜でも、肉でも、魚でも。野菜でもタンパク質でも、うまみを最大に引き出す最適温度は実は100度より低いらしいので、その意味で蒸し上げる料理法は、100度に満たない温度で調理するので、その意味でもうまいのだろう。

しかし、やっぱりなんと言ってもあのビジュアルが美味さをいっそう引き立てると思う。餃子を蒸しても肉まんを蒸してもちまきを蒸しても美味そうなあのビジュアル。そそりますねえ。冷凍ご飯を解凍しても美味いんだが、まあさすがに普段はそこまでしない。余裕のあるときだけ。

ぼくは平野由希子さんと舌が合うのか、彼女のレシピは何を作っても美味い。ちなみにヴィーガンではまったくないのでタンパク質をたっぷり使うけど。岩崎啓子さんという人の蒸籠の本も作ってみたけど(写真は美味そうなんだが)そっちはあんまり美味く出来なかった。まあこの辺は合う合わないの問題だろう。


いまぼくのうちで使っているのは照宝の蒸籠。一代目はホームセンターで安物を買ったのだが、バラバラに壊れてしまったので、二代目は照宝に張り込んだのだが、やっぱりこっちも壊れかけていて、最近知ったのだが、蒸籠というのは使う前に水で湿らせてから使わないといたみが早いそうなので、単純にモノの善し悪しでなくぼくの使い方が良くなかったらしい。どうぞみなさんはお間違えなく。我が家にあるのは 24 cm サイズの二段重ね。二人分だとこれくらいで丁度良い。中に皿を入れて蒸すんだったらこれくらいの大きさがあった方がいいと思う。逆にうちはもうちょっと小さくても良かったかな。まんなかに穴の空いたアルミ板がついていて、適当な鍋に水を入れて沸騰させたら、アルミ板に蒸籠をのせて使う。ある程度蒸気が上がる火加減を保って、水が干上がらないように気をつけれOK。あとは芋でもなんでも蒸籠にのせればなんでも美味く食べられます。冬の間ぼくはオヤツに甘藷をふかして食べるのがブームでした。蒸籠で蒸したら塩をかけて食べるだけで美味いんだよなあ。

照宝というのは、横浜の中華街にあるセイロ店で、そこに行くと安くセイロが手に入るし修理もしてもらえるらしい、のだが、いくらセイロが安いとはいえ横浜にまで行くわけにはいかないわけで(交通費がいくらかかるんだ?)、ぼくはネットで手に入れた。何でも手に入るものですね、インターネットのこの時代。でもいまは見かけなくなってしまったから、手に入れるのは難しいのかな。でも別に照宝にこだわらなくても、日本橋(東京なら河童橋)で売っているので十分だと思う。むしろ、使う前に濡らすとか、さらしを敷くとか、使った後は乾かすとか、そっちに気を遣った方が。木のものなのでちゃんと湿気を取らないとカビてしまうが、使った後はなるべく風通しの良いところでかわかすようにしているので、そんなに気をつかわなくても、いまのところカビさせたことはありません。


ぼくが以前買ったのはここ。でもいまは24cmサイズはないみたいだ。


 照宝 せいろ+蒸し板セット18cm【RCP】【SOY2013ジャンル賞受賞】【新生活】【入園入学】
照宝 せいろ+蒸し板セット18cm
価格:4,212円(税込、送料別)