2014年4月18日金曜日

エマージェンシー三種の神器

これがあればなんとかなるというものではないけど、普段の気休め的にいつも持ち歩いているといいんじゃないかと思うエマージェンシーグッズを3種ご紹介。ぼくはいつも鍵につけててキーホルダーにしているけど、思ったよりも活用するので便利だなーと思っている。エマージェンシーうんぬんでなく、普段から日常使いに便利です。


1、スイス・アーミーナイフ、ヴィクトリノックスのクラシック

有名なスイス・アーミーナイフメーカー、ヴィクトリノックスのクラシックという型。
長さ5センチ、重さ約20グラムのコンパクト5徳ナイフ。ナイフのほかに、はさみ、爪やすり、やすりの先がマイナスドライバー、ピンセット、爪楊枝がついている。ミニサイズなのでもちろん最小限の役目しか果たさないが、あるとないとでは大違いで、持っていると便利だなーと思うことが多い。意外にちょくちょく活用するのが小型のハサミ。もちろん超ミニなので、ちゃんとしたはさみとして使うには向かないし、最低限切れるという程度だが、ナイフより、ちょっと何かを切りたいとき、このはさみが重宝する。それこそタグを切ったりとか、空かない袋の橋を切ったりとか。以前、同じヴィクトリノックスで、「スイス・カード」という、クレジットカードくらいのサイズにいろいろ、ハサミとかナイフとかが組み込まれた10徳ナイフみたいなのをサイフに入れて持っていたことがあるけれど(たまたま結婚式の引き出物ギフトにこれが入っていたので選んだ)、こっちはあんまり使い勝手がよくなかった。クラシックとほんのちょっとの違いなんだけど、カードの方がほんのちょっと大きくて、かさばるというほどではないんだけど、サイフに入れるには大きくて邪魔になるし、いつもポケットに入れて持ち歩くには収まりが悪い。カバンのポケットに入れておくと、ふと出かけたときに持ち忘れる、という塩梅で、ふだんからいつも持ち歩いているエマージェンシーグッズというわけではなかった。会社の机の抽斗に入れておくとかならいいんだろうけど。それに、ツールひとつひとつの大きさもクラシックと同じくらいのサイズなので、道具として使い勝手がいいわけでもなかった。そんなこんなで、特別愛用しているとかでもなかったが、あるとき海外に出かけるとき、ついウッカリ手荷物に入れていたことがあって、金属探知機の前でおさらばしてしまったのだ。ちょうど、フィリピンの飛行機に乗るときで、フィリピンでナイフというのも厭だったし。しかし、これがなくなったから何か不便したかというとそんなことはないのは言うまでもない。
スイス・アーミーの○徳ナイフみたいなのを見ていると、今度は逆に、10徳とか20徳とか過剰な機能がついたものの方がお徳で便利なんじゃないかと思いがちだけど、普段の生活でノコやペンチを使うことはまずないから(もちろん職種に寄るが)、クラシックくらいの機能で十分だと思う。逆に、ぼくはアウトドア用にナイフだけのシンプルなタイプも持っているけれど、さすがにナイフだけでも使いにくいと思う。多機能は必要ないけど、「単機能で十分!」とナイフだけにするのも、さすがに使い勝手が悪い。ふつうの人が普段の生活で持ち歩くなら、クラシックくらいちょっとした機能がついている方が便利だと思う。
メーカーもアーミーナイフのヴィクトリノックスなので、職人の手仕事!とかではないが、作りは十分。これまでキーホルダーで使っていて、パーツが勝手に飛び出してくるとか、固くてパーツが取り出せないなんてこともなかったので大丈夫。当たり前のようにきちんと使えてきちんと長持ちします。





2、abitax のタグライト

abitaxというメーカーのタグライト。タグライトというのは、イヌに散歩させるとき首輪につけるライトだからみたいです。おしゃれなセレクトショップとかでも見かけたことがあるけど(「くるみの木」のことです)、ぼくはどこで買ったんだっけな。確かモンベルだったと思う。この小ささなのに明るい!と店員さんおすすめだった気がする。縦3センチ、横1.5センチのミニサイズ。重さはなんと4g。赤いスイッチを押すと点灯、押し込むと連続点灯する。こんなに小さいサイズだけどけっこう明るい。もちろん懐中電灯ではないけれど、手元や足下を照らすくらいの明るさは十分ある。電球はたぶんLEDで、電池はボタン電池のCR!220を2個使用。安心の日本製。ぼくはこれしかなかったから黄色を買ったけど、ほかの色もいろいろとあるみたいだ。この明かりも日常にちょっと使いたいときなんかになかなか便利。やっぱりこのサイズがいいんだと思う。キーホルダーにちょっとつけていても気にならないサイズと重さ。小さきことは良きことかな。
同じ懐中電灯で有名なマグライトというメーカーもあるけれど、あれはあんまりよくなかった。小さいものでも単四電池とかそんなだったし、キーホルダーにつけるには大きくて重かった。しかもライトが電球で、しょっちゅう切れるし明るくないし、かなりウンザリした。懐中電灯としてもいまマグライトを買うメリットはあんまりないと思う。あれを買うくらいならこっちの方がよっぽどおすすめ。
明かりなら携帯があればという方も多いと思うが、携帯の電池は何かと大切にした方がいいだろうから、小さくて軽いし、これくらいのライトがひとつついていてもいいと思いますよ。このサイズで1500円くらいするからためらう方もいると思うけど、安物や中途半端な使えないものを買うくらいなら、これくらいちゃんとしたものを最初から買う方がおすすめです。




ビクトリノックスよりアビタックスの方が高いというのがちょっと衝撃。



3、mont-bellのホイッスルとカラビナ

アウトドアでは必須のエマージェンシー・アイテム、ホイッスル。声を出して助けを呼ぶと疲れるので、代わりにホイッスルで助けを求めるのだけど、ホイッスルで助けを求めるってかなり過酷な状況で、そんなとこから助かるとはあんまり思えないんだけど、まあ、奇跡を祈るしかない。
アウトドアで救難信号を送るときは、「1分間に6回(10秒に1回)の割合でホイッスルを鳴らし、1分間休む。これを1周期とし、繰り返し行なう。また、応答信号は、1分間に3回(20秒間に1回)の割合でホイッスルを鳴らし、1分間休む。これを1周期とし、繰り返し行なうことによって、遭難信号に応えたことになる。夜間の場合は、ホイッスルの代わりに発光信号を送る。」らしいですよ。(山岳救助保険JRO(ジロー)のサイトより)そういう事態にだけは陥りたくないものだと思うんだが。
それでホイッスル。地震災害でも持っておくとよいとされる。アウトドアだと、ザックの肩のところにプラスチックのものがアクセサリー的についていたりするんだけど、以前、ふと興味を覚えて吹いてみたらこれが——鳴らなかったんだよね。そのときは思わずずっこけた。エマージェンシーといってついているものがいざというときに鳴らないんじゃあなんの意味もない。むしろ重量を増やして邪魔なだけでR。という教訓を経て、あくまでこれは「アクセサリー」、遊び心でついているのだと思うことにした。プラスチックの安価な笛をそんなに信用するもんじゃない。
というわけで自分が買うときにはきちんと鳴る笛を選びました。プラスチックではないモンベルのホイッスル。これはいつ吹いてもよく鳴ります。名前なんかを書く紙のついたものではなくて、シンプルな笛単体。笛を買うなら笛と割り切った方がいいと思う。
それから、笛といっしょにモンベルで買ったのがカラビナ。カラビナというのはロッククライミング用の道具なんだけど、一応アウトドアグッズなのでそれなりに丈夫で、キーホルダーをまとめるのに便利。まとめる金具をあんまり安物にすると、外れやすかったり、外すのに苦労したりするので、あんまりケチらず、これくらいのものを買うといいと思う。エマージェンシーグッズの3つと一緒に地味におすすめなグッズです。