2014年4月2日水曜日

「小さいものと豊かに暮らす」ドミニック・ローホー


ザ・シンプル生活のドミニック・ローホーさん。以前の著作も手に取ったことがあって、「しかしこの人の言うシンプル生活を具体的に実践するとどうなるんだろうなあ」と思っていたが、この本を読むと具体的な方法がよく分かる。持ち物のすべてをグラム単位で測る徹底ぶり。ぼくはそこまでストイックじゃないけど、持ち物の重量をひとつひとつ測るのは、アウトドアの世界ではそんなに珍しいことじゃなくて、やってる人もいるみたいだ。ぼくはそこまでやってないけど。「シンプルライフ」を職業としている人だけあって、「おお」というアイデアも多く、目からウロコだったのが「釣りジャン」をエマージェンシーウェアに使うというもの。緊急事態に釣りジャン。ちょっとぼくは着る勇気が出ないが、まあ、緊急時に格好のことなど気にしてはいけないということなのだろう。それ以外にもぼくはここまでストイックに追求するつもりはないが、いろいろ参考になることはあります。ちなみにエマージェンシーグッズの一覧。行政に指導される「緊急時非常持出袋」よりはこっちの方がよほどためになるかも。しかしエマージェンシーグッズって、防寒をどこまで気にするかは季節によるよね。真夏なんかだったら逆に暑さ対策が必要になる気がする。

☆防災カード
☆当座の現金と身分証明書
☆印鑑と重要書類のコピー
☆飲料水500ccと非常食少々
☆歯磨きセットと洗顔パウダー
☆ウェットティッシュ
☆ワセリンのミニチューブ
☆くし、耳かき、爪きり、やすり
☆小さな鏡
☆常備薬数個
☆下着2枚と暖かい靴下
☆手ぬぐい
☆薄手のスカーフ
☆150g以下のフードつきの服
☆黒のポリ袋
☆新聞紙数枚
☆携帯用ラジオ
☆ペンつきミニ手帖
☆豆ライト、笛、ミニ・スイスナイフ

以上。


でも、結局非常時って、あれこれ気を配って用意するより、
○水
○金
○食い物
が結局のところ大事なんだろうなあと思う。
ミもフタもなく、いちばん大切なのは携帯だろうし、電気が落ちたときに携帯を充電出来るようなものがあればそれだけでいいのかもしれない。車のシガーソケットとか。東北の震災を経験した知人に聞くと、いちばん役に立ったのはいつも満タンにしていた車のガソリンだったというのが切ない。