ワープロソフトはいま使っているのは一太郎。以前はワードを使っていたけど、一太郎を使うようになって圧倒的に便利なことに気づいて、ぼくはどうしてこれまでワードに甘んじていたんだろうと、かなり深く後悔した。ワードはやっぱりどうしても英文作成ソフトからスタートしているので、日本語作成という意味では、一太郎が圧倒的に雄である。ぼくの周りでも一太郎を使っている人は多くて、なぜワードで事足りるのに一太郎なんだろうなどと昔はのんきに思っていたが、ワードなんかとは比べものにならないくらい一太郎が使いやすいので、仕事で文章作成がメインだという方には強く一太郎をおすすめしたい。ぼくももっと早く一太郎を使い始めれば良かった。
というわけで、ぼくの使用用途としては、ワープロさえ使えればいいんだが、いまどきワープロ専用機を探す方が難しいので(好事家の方はせっせとワープロを探していたりするらしい)、一太郎を入れているのはパソコン。ただぼくの場合このパソコンがイカれてしまうと困るので、インターネットにはつながずオフライン専用。ひたすら文書作成のみに使っている。文書を送信するときにだけ、妻のマッキントッシュを借りる。
パソコンとしてはマッキントッシュでもウィンドウズでもなんでもいいんだけど、一太郎を使うということでウインドウズ。
あんまりいろんなメーカーを試したことはなくて、昔からIBMを愛用しているので、歴代のパソコンはだいたいIBM。IBMのパソコンはトラックポイント(パソコンの中央についている赤い丸ポチのようなもの。ここをグリグリするとマウス代わりにカーソルが動かせる)が抜群に便利なんですよ。このトラックポイントを使うと、手をレストポジションに置いたまま、カーソルが操作できる。ぼくはIBMでも think pad シリーズ偏愛者なんだけど、think pad は日本の大和研究所という部門が開発してるらしくて、think pad は毎回完成度が素晴らしい。キーボードのキータッチのしやすさなんて特筆ものだと思う。think pad のようなガジェットを使うと、日本という国の技術力はすごいものだなあとあらためて思います。いまはIBMもパソコン部門を売却して中国資本の lenovo になったけど、think pad はいまも日本で開発しているそうなので、ぜひ。そう、ぼくは正しく言えばIBM偏愛者なのではなくて、think pad 偏愛なのだった。歴代X40とか、X60とか使ってきたけど、いまはX1。
X1というのは、Ultrabookに分類される機種で、ぼくが使っているのはHDではなくてSSDタイプ。記憶媒体の容量は小さいけれど、ぼくは主に文書しか保存しないので、それほど大きな容量はいらないんです。ワープロにしか使わないのにこんなハイスペックいるんだろうかと思ったりしたけれど、むしろ、「ワープロ」に使うからこそこれだけのハイスペックが必要なのだと、このパソコンを使うようになって、目からウロコが落ちた。みんな勘違いしてるみたいだけど、イラストレーターとかフォトショップのようなアドビソフトは言うに及ばず、ワープロソフトは実はものすごくメモリーを食うんです。「ワードくらい」という人がよくいるが、ワードを快適な速度で動かそうと思ったら、実はかなりのマシンスペックが必要とされるのだ、ということを、ぼくはこのパソコンを使うようになってから痛感した。X1を使うようになって、ワープロがさくさく動くようになったので、これまでぼくは自分でもあんまり気づいていなかったけど、ストレスフルな環境にいたのだなあとあらためて知った。なので、文書作成中心という方にも、文書作成くらい、ではなく、文書作成をするのだから、ぜひハイスペックなパソコンを使って欲しい、と強くおすすめしておきたい。とこれまでのぼくの経験から、老婆心ながら。
それから、HDではなくてSSD起動のパソコンはやっぱり超快適だ。アップルの mac book air がSSD起動のパソコンで、使っている知人が「起動終了が超早くて超快適」と絶賛していたけれど、それはやっぱりそのとおりで、本当に超快適だ。起動もめちゃくちゃ速いし、終了もめちゃくちゃ早い。電源はいちいち落とさずスリープか休止状態でいいとはいえ、やっぱり起動も終了も早いに超したことはないなあ、というのがぼくの感想。HDに比べるとSSDの方が音も小さいのかな? 昔のパソコンは底面がよく熱くなって、膝の上がアチチ、とか、パームレストに手を置けないほど熱くなったり、難儀したものだったけど、X1は一太郎を使うかぎりでは、そんなこともなくて、大変すばらしい。ファンもほとんどまわらないから音もほとんどしなくて無音に近い。ぼくは昔から静かで熱くならないパソコンが欲しいなあと思っていたけど、そういう意味ではほぼ完璧。X1からキーボードがアイソレーションになって賛否あったみたいだけど、これも少し使えば慣れたので、ぼく的にはほとんど問題ない。画面がノングレアなのも好印象。文書作成するには、グレアのぎらぎらした画面は目が疲れるので。まあ、この辺は好みだと思うけど。バッテリーの持ちもそこそこといったところ。ぼくは一日外に持ち出して使うようなモバイルワーカーではないから、そういう使い方をしたことはないけど、そこそこ持つんじゃないかな。むしろ特筆したいのは充電の早さで、スペックでいくつになっていたかは忘れたけど、これまで使っていたものに比べると、感覚的にはめちゃくちゃ早い。一時間もあれば十分90%を越えるんじゃないだろうか。100%近く充電するのはもっとかかると思うけれど、この手のものって100%近くまで充電する必要はないわけだし。常識だからあらためて言うまでもないと思うけれど、携帯でもパソコンでも、終始充電100%に保っておくのはバッテリーによくなくて、ゼロ近くまで使い切ってから充電してまた使う方がバッテリーのためには良いわけなので。X1はふつうのモバイルに比べたら画面も大きいんだけど(14.0 型)、これも文書ばっかり作ってるぼくにはちょうどよくて、やっぱり文章書くにはある程度画面が大きい方が見やすいです。小さい方が持ち運びに若干便利だろうけど、ぼくはこの大きさがある方がよかった。重さも1キロちょっとかな? めちゃ軽ではないけれど、あんまり薄すぎると剛性が逆にたよりないので、これくらいでちょうどいいんじゃないだろうか。昔の think pad に比べれば十分軽いんだし。
ビジネス用のモバイルパソコンというと、もっぱらレッツノートが強いみたいだけど、文書作成が主という方には think pad シリーズもたいへんおすすめだと思うので、迷っている方がいたら強く背中を押してあげたい。特に文書用でよく使うという方には、レッツノートよりこっちがいいんじゃないかなと、自分の経験から思う。と、ひたすら think pad X1 carbon を大絶賛するの巻でした。
生きて行くために必要なもの
1,ワープロ:lenovo X1 Carbon と一太郎
