まんまる育児を目指してチャレンジしている。
まんまる育児とは、簡単に言ってしまうと丸く抱っこして丸く寝かせる赤ちゃんの育て方のこと。渡部信子さんという方を中心に提唱されている方法で、詳しくはこの本に書かれている。
簡単に言ってしまうと赤ちゃんは(特に生まれてから3〜4ヵ月まで)背中を丸くしてあげるのが快適だそうで、
その方が泣かないしよく寝てくれるし、赤ん坊が快適=発育にもよい、というのがその骨子。
首が座るまでの赤ちゃんは背中を丸くすることで(背骨のカーブを保つ事で)その後の成長のために良い脊椎の状態が準備され、
よってすくすくと運動能力の高い子供が育つ、とのこと。
まあこの辺のことはぼくも専門家でないからはいそうですかと言うしかないんだけど、
ぼくがまんまる育児に興味を持ったのは、まんまる育児で育てた赤ちゃんは、圧倒的に泣かないらしい。
赤ん坊が泣かずに育つのなら(泣きに悩まされているお父さんお母さん必読)こんなに素晴らしいことはない。
というわけでまんまる育児にチャレンジしてみたわけだけど。
言うは易き行うは難し。丸く抱っこして丸く寝かせると口で言うのは簡単でも、これがなかなか難しい。
赤ちゃんの背中の丸み(C字カーブ)を保つためにおくるみで巻くんだけど、これがなかなか!
おくるみにくるみやすい子とくるみにくい子がいるみたいだけど、うちのお子さんはくるまれない子だったのだ!
おくるみにくるまれるとそれだけで眠ってしまうという天使のような赤ん坊もいるみたいだけど、
うちのお子さんは眠るどころかくるまれるのも抵抗する有様で、というか、手も足もガチガチで、まったくくるむ体勢にもっていけない。それでもなんとかくるんでみたりしたけれど、どうも書かれているように心地よさそうでまったく無い。
そこからあれこれの苦闘が始まったわけである。
まんまる育児をはじめてみて分かったのは、うちの子は典型的な現代っ子であった。
現代っ子、つまり、体が硬くて柔軟性に欠け、身体機能があまりよくない、うんぬん。
本を読んでいてうちの子にあてはまりすぎてびっくりしたんだけど、ふつう生まれたての赤ちゃんというのは
体が軟らかいイメージがあるけれど、母親の胎内環境(子宮の状態)が良くないと、生まれたばかりの赤ちゃんでも、
胎内で体を自由に動かせなかったために、体が凝り固まって生まれることがあるらしい。
そう言われて分かったけど、妻は妊娠中、えらくお腹の下の方が出ていて、ふつうもっとおなかってもっと上からふくらむ
もんじゃないかなあなどと、二人でのんきに話していたものだった。
しかしこのお腹の下がぽこりと出るのは、現代人に特有の腹の出方で、生活習慣病に近く、
骨盤がゆるみ靭帯がゆるんでいるせいで、子宮が下に落ち込み、結果腹の下が出る、という話らしい。
そういわれてみれば思い当たることも多く、妻は妊娠中お腹が張りやすかったし(子宮が下に下がって柔軟性に欠けると張りやすくなるらしい)、あまり胎動を感じないらしく、おとなしい子だねなどと、いま思えばのんきな話だった。
とまあそんなこんなで、我が子供は、子宮の中で自由に動き回れず、体が凝り固まった状態で生まれて来たようだった。
そう言われれば、と思い当たることはますます多く、
・足がピンとまっすぐに伸びている
・おむつが変えにくい、服が着替えにくい(手足が動きにくい)
・抱っこがしにくい(体に緊張感があってこわばっている)
・体をそっくりかえらせて大泣きする
・肌の血色が悪い
・網目状チアノーゼ(皮膚に出るアミアミ模様)がある
・便秘
・授乳時間が長い(おっぱいから離すと泣く)
等々。
とまあそんな感じで悪戦苦闘しながらおくるみに巻いたりあれこれしてるわけだけど、少しは改善されてるかなあ。
その後の経過についてはまたおいおい。