2014年1月5日日曜日

WMFの圧力鍋:圧力鍋考



別に成功した買い物じゃないんだけど。なにも成功した買い物だけがすべてというわけじゃないんですよ、奥さん。写真からも分かるように、圧力鍋としてはあんま使ってないっつう話なんで。

いや、失敗したわけじゃないんだけど、本来の目的を果たさなかったというか、でも本来じゃない目的で超便利というか、なんじゃそりゃ。実のところ、圧力鍋としての性能はイマイチだったんだけど、普通の鍋として意外に便利だったので、我が家ではもっぱら、ふつう鍋として活躍する。写真のように、蓋がのるのはガラス蓋ばかりで、圧力の蓋がのることはめったにない。あんまり高級鍋というものを使ったことがないオレ、ほかの鍋との比較はよく出来ないけれども、普通のステンレス鍋として、なかなかこの鍋、高級よ。保温性が良いので、湯が煮立ったら火を切ってパスタを投入、蓋をして茹で時間分待てば、そのままパスタがゆであがる、と販売員が言っていたが、まあ、茹であがらないことはないが、そんなことするとパスタがくっついたまま茹であがるんでね? 保温はきいても途中でかきまぜた方がいいですよ、奥さん。あと意外に便利なのが、高級鍋だとそういうのが多いと思うが、液ダレをせずに注げる口。何か口があるわけじゃないが、たれずにてろりと注げるのが、便利なんだよね。ポイント高し。蓄熱性が高いので、蒸し煮や煮物なんかも旨くいけるし、いやあいい鍋だなあ。って何の話だっけ?

そうだ、圧力鍋の話だった。
圧力鍋が欲しいと思ったのは、玄米が炊きたかったからだった。
というんで、ヘイワの圧力鍋も候補だったんだが、どうもヘイワはあまり店頭販売をしていないらしくて、実物を見ずに買うには若干ためらいもあり、店頭に並んでいるものから、取っ手がとれて洗えるのが便利そうに見えたWMFを選んだような記憶がある。初圧力鍋だと店員に言うと、「圧力鍋はいいですよ〜。うちでは毎日使わない日はありません。もうひとつ大きいサイズを買おうかと思ってるくらいです」と大絶賛だったので、そんなもんかと思いつつ使ってみたが。



たしかに玄米は炊ける。豆なんかは非常によろしい。肉も圧力10分でトロトロになる。んだが。不満はない。圧がかかっても静かだし、取っ手が取れて洗えるのは便利といえば便利。べつにまずいところはひとつもない。だが「美味しい〜」というほどの仕上がりにはならない。煮込むんだったら保温鍋とか、少ない水で蒸し煮にするほうが旨い気がするし、 玄米も炊けるんだが、あんまりもちっとするほどにはならない。やっぱり玄米炊くには圧が弱いのかもしれない。かの国(ドイツ)は玄米炊かないんだし、そこのところの性能を求めるのは酷だろう。やっぱり玄米を炊くんだったら国産の圧力鍋の方が良かったかと甚だしく後悔した。実物が見られずともヘイワなら間違いなかっただろう。あるいはアサヒ軽金属鉱業の活力鍋とかそういうのでも。ビバ国産。何ならヘイワの圧力鍋を買い足すか?とも思うが、一家に圧力鍋が二つもあるってどうよ、と二の足を踏んでいるのが実情だ。まあ、WMFの方は普通のナベとして重宝しているので、別にそれでもいいんだが。

というわけで、販売員が絶賛するほど、ぼくにとって圧力鍋は素晴らしいものではなかった。というのは使い方や性格にあうかあわないかだけの違いだろう。ぼくは時短調理よりも旨いものが出来た方がいいと思うが、手早さを追求するなら圧力鍋は便利かもしれない。いかに圧力鍋といえども、万能ではないわけだし。

教訓
圧力鍋を買うときは目的を明確にして買うべし。
・圧力鍋は万能でない。
・煮込みは無理に押しつぶしたという感じで味はいまいち。
・玄米炊くならヘイワだよ。
・豆を煮るなら圧力サイコー。



次に買うならこれにしようと思う。ヘイワ圧力鍋。