2014年5月6日火曜日

辻和金網の茶こし




辻和金網は京都市中京区堺町通にある金網屋さん。創業八十余年だそうです。
あちこちで紹介されているパン焼き網が有名だけど、あれは手編みではないらしいとうわさに聞いたので、ぼくは茶こしを選択した。茶こしは手編みで間違いないらしいです。あとは湯豆腐すくいも手編みなのかな(要確認)。本体が銅で、細かい網がステンレスなんだけど、亀の甲羅みたいな網が愛らしい。サイズは中と大があったけど、そんなに大量の茶を飲むわけじゃないから中をセレクト。ふつうの家庭なら中で十分だろうと思う。ステンレスの網が詰まったら張り替えもしてもらえるらしい(茶こしのみ)。

京都の街中の本店は、工房兼店舗といった感じのところで、知らないと通り過ぎてしまうかもしれない。ぼくらは買おうという意志があったから入ったけど、冷やかしには入りにくいかもしれない。お店は職人さんが作業をするタタミの部分と、品物の置いてある土間とあって、有名なパン焼き編みはなかったけど、ゴマ煎りとかいろいろあって面白かった。妻は珈琲フィルターを買っていたが、たしか5000円くらい? ぼくはあまり珈琲を飲まないので気にしていなかったが、妻は気に入ったようだった。ぼくが買った茶こしの小さい方はたしか2500円くらい? 3000円はしなかったと思うが値段は忘れた。

買う前はこんなのほんとに使うのかな、とちょっと思っていた茶こしだったが、これがびっくりするほど便利で、使わない日はないというほど、毎日活躍している。ぼくは茶飲みで茶を飲まない日はないので特にそうだと思うが、これは買って良かったと思った。うちは北村妙子さんのガラスポットを急須に使っているが、ちょうど茶こしのないポットだったので丁度良かった。急須やポットって、茶こしの部分がいちばん壊れたり詰まったり不具合が多いと思うんだけど、それくらいだったら茶こしは別に使うことにして、ポットにはない方が気がきいているなあと思う。茶を入れて俚宇最中に急須やポットが茶こしで詰まるのはストレスフルだし、網が詰まるたび急須を買い換えるのも馬鹿馬鹿しい。

使い込むとだんだん色が変わってくるのも良い感じです。自分は茶飲みだという人におすすめしたい一品。