2015年3月17日火曜日

まんまる育児:離乳食のこと

まんまる育児的な離乳食ってどうなんだろうと考えている。
いや、まんまる育児的というか、ほんとのところ、離乳食のスタンダードってどうなっているんだろう。なんだか情報が錯綜していてよく分からない。錯綜、というほど調べてもいないんだが(ちなみにぼくはインターネットで情報は調べない)、なんとなくいま世の中にはびこっている離乳食の考え方は、あとになって否定されるように思えてならない。時代が平成に変わったころ、うつぶせ寝が大流行したように。クーファンが大流行したように。当時はうつぶせ寝こそ最先端という感じで、みんなこぞって我が子をうつぶせにしたんだろうが、いまは乳幼児突然症候群との関連が言われるようになって、「絶対にうつぶせにしないように」みんな神経をとがらせているんだからおかしな話だ。それと同じく、いまは離乳食をなるべく早くはじめるのがスタンダードになりつつあるような空気があるが、それってどうなんだろう。赤ん坊の身体とか姿勢とか、発達的なことから考えたら、離乳食をはやくはじめるのはいいことだとあんまり思えないんだけど。渡部信子さんのまんまる育児の本に、離乳食のことも書いてあったらいいんだけどなあ。離乳食に関する記述は特にない。というか、そんなに神経をとがらせるほどのことじゃないんだろうか、離乳食って。赤ん坊が大きくなったらそんないつまでも乳ばっか吸ってないで自然に飯食うようになるわな。

なんでも母子手帳には6ヶ月から離乳食をはじめなさいと書いてあるらしいけど(ぼくは母子手帳を読んだことはないんだが)それってどうなんだろう。赤ん坊によって生まれた体重も、2000グラムとか4000グラムとか違うんだし、発達の程度も赤ん坊それぞれなわけで、離乳食だけ一律に六ヶ月からというのもおかしな話な気がする。というか、母子手帳は障害のある子供を早く見つけるために、発達について通常よりはやめに書かれているので、あまり鵜呑みにしないほうが良い、と医療関係者から聞いた。子供に障害がある場合、早めに気づいてケアをしてあげた方が、その後の発達に良いことが多いので、母子手帳はそうなっているが、必ずしもそれが健常に成長している赤ん坊に当てはまるわけではない、と聞いた。でも世の中の多くの人は母子手帳に書いてあるから絶対と思うんじゃないのかなあ。母子手帳なんて読まないいい加減な方がうまくいっていて、真面目な人ほどどつぼにはまりそうな気がする。そう思うと母子手帳なんて罪作りな代物だ。

何が離乳食のスタンダードなのかあまり良く分からないが、餅は餅屋というか、口腔の関係者に聞くのがいちばんなんじゃないかと思って、うちはいちおう、歯医者の指導に従っている。妻の行っている歯医者が赤ん坊や小さい子も見てくれるところで、そこの医師が日々、現代の子供たちの口腔の悲惨な状況を嘆いているというので。その歯医者によれば、離乳食を早くはじめるのは百害あって一利なしというか、まだ口周りの筋肉が十分に発達しないうちに咀嚼や嚥下をはじめると、口の先だけでもそもそするようなあごの使い方になって、歯並びはがたがたになる、あごの周りの筋肉が発達しないから舌が落ちて鼻呼吸ができない(口呼吸になる)、鼻呼吸ができないとひいてはアレルギーになりやすい、など、現代の子供たちに異常にアレルギー体質の子が多いのは、離乳食が早すぎるのも一因であるらしい。歯並びが悪かったり、顎関節症になったり、矯正をしたりするのも。ひょっとして離乳食を早くはじめさせる母子手帳の記述は、医療業界の策略なのかもしれないね。たくさん病気になった方がたくさん儲かるわけだし。

その歯医者に教えてもらった離乳食をはじめる目安は

・早くても7ヶ月以降、6ヶ月は早すぎる、それ以前は言わずもがな
・腰が据わって一人でお座り出来る、大人が座らせて座るのは駄目
・自分から乳首を離して飲み止める(満腹中枢の形成)
・人が食べるのを見て食べたそうにする
・もっていって食べさせるのでなくて自分からぱくっと来る

だいたいこんな感じらしい。これをみると、うちの赤ん坊が離乳食をはじめるのはまだ当分先だなあ。この項目のどれひとつとして満たしていない。あと2、3ヶ月は先かなという感じがする。