先日、急な用があって、赤ん坊を妻の両親に預けて二人で出かけた。
それほど長い時間ではなかったので、赤ん坊を連れていっても良かったのだが、預かってもらった方が助かるということで、妻の両親にお願いした。急な外出だったので、お願いしたのが前日、その日もばたばたで出掛けたので、あまり話が出来なかった。本当は「くれぐれも縦抱きにはしないように」とお願いしたかったのだが、その暇もなく、「まあ、最近は泣かなくなってるし、そんなに抱っこもしないよね?」と妻と言いながら、幸い用事もすぐに終わって、小一時間で帰って来たのだが。帰って来た瞬間、妻の母親が、赤ん坊を思い切り縦抱きしていた。
正直ため息しか出なかった。
縦抱き、といっても、赤ん坊の背中を押さえたそれはそれはひどい縦抱きで、赤ん坊の体はまるで棒のようになっていた。妻が速効で赤ん坊を奪い取っていたが、これでまたリカバーするのに時間がかかるなあ。言わなくてもそれなりの抱っこをしてくれるんじゃないか、と密かに一抹の期待を抱いていたぼくらが甘かった。というのは、妻の両親は妻といっしょに、まんまる抱っこの講習を受けに行っていたからで、中心となって実演したのは妻だけど、その場で彼女の両親もいっしょに見聞きしていたからだった。あんな遠方まで高い金払って講習を受けに行って何をしているんだか。ちなみに妻の両親は学校の教師であるが、教師というのは「話を聞いていない」と怒るくせに自分は何も学んで来ないのだろうか。
まったく何をやってくれているのか。これなら預けない方がマシだったかもしれない。
ぼくらと入れ替わりにすぐに帰らはったので、特に話は出来なかったが、次はくれぐれもお願いしようと妻と二人で話をした。というか、預けるのはもう止めにしよう、とも。信頼がならないので。
妻の両親は「近くに住んでるんだし、遠慮しないで何か用があったらいつでも言ってね!」と張り切っているが、いや、あなたたちに預けないのは、遠慮しているからではなくて、あなたたちが信用ならないからですよ、とぼくらは思っているんだが。
何が悪いって、彼らに悪意がないことで、善意からよかれと思って赤ん坊に最悪のことをしてくれているので、下手に悪意があるよりもたちが悪い。そして、いくら「こうして下さい」とお願いしても、「こうした方がいいに決まっている」と自己判断で勝手に変えて、それをこっちが喜ばないと、「せっかく気を遣ってこうしたったのに」と怒る。団塊の世代という人たちとは本当に相容れない。余計なことはしてくれない方がよっぽど助かるんだが、とため息。