2015年6月4日木曜日

この頃のこと:11ヵ月

早いもので赤ん坊が11ヵ月になりました。

10ヵ月に入った頃から、はいはい(手膝ばい)とおすわりが出来るようになったなあと思っていたら、 そこからの発達がめざましい。身体の発達とともに、情緒面も一気に発達してきた感じがあって、 「ギャハハハ」と大声を出してよく笑うようになりました。 何が面白いんだろうと大人は思うけれど、手をぱちぱち叩いて大笑いをします。 たぶん、「手と手が合う」というか、そういう二者間の関係性を発見することが楽しいんだと思う。 一人遊びしているときも、ひとりで「ぶーう、ふーう、うーう、ふーう」「れーろれーろれーろれーろ」 「ろーりろーりろーりろーりぱっぱっぱっぱっ」と盛んにしゃべりながら何か作業に熱中しているし、 目が合うとにこっと嬉しそうに笑う。そのときも、ときどき、鼻のあたまにしわを寄せるような、 関根勤の顔をして笑う。本当によく笑うようになったので可愛いです。 目が合うと、くびをかくっとかしげてからにこっとしたり、たぶん自分で「首をかしげると可愛さ倍増」 するのが分かっているんだと思う。

あと、おでことおでこをごつんとしたり、ほっぺたをくっつけたり、ほおずりしたりしても笑います。 甘えたようにひざに頭をもたせかけてくるのも可愛い。こうして書いていると本当に親馬鹿ですね。

そうして親への密着度が増しているからというのか、ぼくがトイレなんかに行って、ちょっと顔が見えなくなると、 急いでこっちを探しに来ます。そして、扉のすきまから(怖がらないようにちょっとだけ扉を開けている)ぼくの 顔を見つけると、にこっと嬉しそうに笑います。親の後追いをするというのは本当にこのことだなあ。ひとりで遊んでいるように見えても、ときどき首を回して、親がちゃんとこっちを見ているか、確認しているので面白いです。

10ヵ月を過ぎた頃から、離乳食も急にバクバク食べるようになって、いまは親と同じくらいの堅さのものを、 手づかみでばくばく食べます。米はふつうに炊いたもの、野菜は若干やわらかめくらいに茹でたものを、手に取って食べる。 左右差はないようで、どっち側でも。米なんかは器用に、米粒の単位で拾って食べていたりする。 歯は下の前歯2本が半分くらい生えていて、いまは上の前歯2本が生えかけ。 それだけだけど、けっこう器用に食いちぎるので、うまいもんだなと感心して見ている。 離乳食を食べ始めた頃は、呑み込むのもまだ慣れない感じで、よく「おえっ」とやっていたのが、いまはあんまりおえっと 言わなくなって、かぶなんかも、けっこう大きい物をつかんでいるのに、歯でがぶりと食いついて、もしゃもしゃと口をやって、 うまいこと呑み込んでいる。そして、大き過ぎたり、堅くて呑み込めないものは、うまいこと口から吐き出すのだから器用なもんです。 いまの主食は米と野菜。たんぱく質はまだあげていない。まあ、蛋白質なんて、急がなくても、嫌でも食べたがるようになるだろう。いちばん食べやすいのは米のようで、一度に量をたくさん食べるのは無理だが、少しずつこまめに口に運んで、 小さなちゃわん1膳ぶんくらい、ぺろっと食べ上げてしまう。 でも手づかみ食べしているので、食べているように見えるだけで、半分くらいは振りこぼしているのかもしれないけど。 手で食べている分、米を食べ終わったあとの周りの汚さは悲惨です。

そして、離乳食を良く食べるようになったから、以前の便秘が嘘のように、よく大便をするようになった。少なくとも1日1回から2〜3回。 以前のどろどろした感じから、少しずつ固形に近づいてきた。面白いもので、食べたものによって便の状態がまったく違い、 ズッキーニを食べた後は、ズッキーニの皮が混ざっているし、赤カブを食べた後は、ぎょっとするような黒色便だったり、 いちばん綺麗(?)なのが白米を食べた後で、便が菜種色のような綺麗な黄色で、乳酸菌ぽい酸っぱいにおいがする。 白米の時以外は、そんな酸っぱいにおいはしない。そういうのを見ていると、やっぱり赤ん坊のお腹にいちばん優しいのは米なのかなあと思う。 野菜を食べた後は、けっこう繊維が残っているし。

あと、最近は寝相が凄くて、寝付くときもそうだが、寝付いた後も、布団の上を点々と移動しつつ眠っている。 上向きにも下向きにも、あらゆる格好で寝ているので、「またあんな格好しているよ」と妻と二人でこっそり観察するのが日課。 世の中には寝返りせずに寝る(寝返りの出来ない)赤ん坊もいるらしいと話に聞くが、寝ているのに起きているかのように動き回る 我が子を目の当たりにしていると、「そんな子供いるのか?」と信じられない。就寝は以前と変わらず7時過ぎ。12時前後に授乳して、あとは朝起きる前に1回起きて泣く、くらいの感じ。 夜泣きというのか、以前ほど激しく泣くのは減った。最近の様子を見ていると、生活リズムを整えるだけじゃなく、 情緒?を満たしてあげると、よく眠るような気がする。なるべく側にいてあげるとか。体にたくさん触れるとか。なるべくたくさん見つめてあげて、目が合ったら笑ってあげるとか。よく話かけるとか。 今日も、寝る前に、布団の上でさんざんごろごろしながら、今日の出来事をあれこれ歌ったり、しゃべったりしながら、 泣くこともなく、ことりと静かに寝ました。

以下、まとめ的に最近の様子
・上の前歯2本が生えかけ
・ひとさしゆびで指差しが出来るようになった
・たまにエレベーターのボタンも押す
・嬉しいと手を叩いて笑う
・手の動きが発達してきて、手のひら全体を閉じるようににぎにぎする

・ティッシュペーパーをポイポイする
・トイレットペーパーもガラガラする

・よくしゃべる かなり長く、会話的な感じで
 2、3歳とか、幼児がお母さんに向かってぶつぶつしゃべってるような
 あんな感じで。ことばはまだ形になってないけど。
 どうも今日一日あったことを報告してくれているらしい。

・機嫌がいいと、電車なんかで、知らないおじさんやおばさんに向かって
 手を振ってにっこり 愛嬌をふりまく

・手のつけるとこならどこでもつかまり立ち 壁でもどこでも便器でも
・最近ふと気づいたんだが、可能なかぎり、できるだけいっしょに遊んであげるように
 したら、情緒的に落ち着くのか、よく眠るようになった

つかまり立ちをして、食べ物を食べて、よく笑って、だんだん赤ちゃんを卒業して、幼児に近づきつつあるなあ。 6ヵ月を迎えるくらいまでは、ほんとうに人間になるんだろうかと思ったりしたが、いまじゃあもう、人間の域に入りつつあるのは、 嬉しいような寂しいようなそんな感じ。