このところ赤ん坊が自力で寝るようになりました。
まだ昼寝は無理だけど、夜の一回目の入眠はなんとか自力で眠っている。おかげで寝かしつけをしなくてよくなってずいぶん楽になりました。といっても、布団に置けばそのままスヤスヤ寝てくれるというのではなく、シクシク泣きながら眠りにつくので、若干心が痛むけれど。これまで特訓をしてきた成果が出たのかなあと複雑な思いがする。
特訓といってもなにか特別なことをしたわけではなく、ぼくらはぼくらなりに、あれこれあれこれ寝かしつけに四苦八苦してきたのだけど、とうとう何をやっても「寝らん!」と赤ん坊が大変な騒ぎで暴れるようになったので、ぼくらもこれ以上打つ手がなくなって、仕方なく「すまんがひとりでがんばれよ」と遠巻きに見守ったのだ。
ここ一週間ほどそんな調子でやってきたけど、最初は特にひどかった。寝付くまでに優に三十分は泣き続けたし、それを聞く親としても心苦しかったし、ぼくは煩いなあと思うくらいだけど、妻の方がもっとこたえたみたいで、だいぶしんどそうにしていた。妻は特に母性本能がというようなタイプの人間ではないが、授乳もしているし、そういうホルモンの影響かもしれない。ぼくらもなんとかしてやりたいのはやまやまだったが、抱こうとするとエビぞりになって大暴れするので逆に危なかったし、添い寝(添い乳)でも駄目、スリングでも駄目、背中ぽんぽんでも駄目、何をしても駄目だったので、ぼくらとしても一人でがんばってねと言うしかなかったのだ。
と、そんなこんなでこの一週間やってきたけど、近頃は十分ほど泣いたら静かになって、一人で寝るようになったので、別に親の助けがなくても赤ん坊はちゃんと自分で寝るんだなあとなんだか感慨深い。ぼくらはとかく赤ん坊というと弱い生き物のように思いがちだけど、そんなことはなくて、ちゃんと生きる力をもったひとつの生命体として、ぼくらは見守ってあげればいいのかなと思う。